武生東高校吹奏楽部顧問・ 福井県吹奏楽連盟理事長
植田 薫 1組(福井)
藤高時代、私は吹奏楽(マエストロ小松長生部長の一年後輩です)とバンドに明け暮れていました(恥ずかしながら、勉強は全くしていませんでした。)まぐれで行った吹奏楽の全国大会、たくさんの拍手をもらった文化祭でのバンドのライヴが、その後の私の人生の方向を決定することとなりました。
27年後の今、私は吹奏楽指導者としてタクトを振り、編曲をし、振り付けをして、全国的にも評価していただけるようになりました。一方、ミュージシャンとして一時はプロの世界を垣間見ながらも、一生の仕事には才能不足とあきらめ、地元に帰って、アマチュアとして20年以上活動を続けてきました。
結局、高校時代に打ち込んできたことをそのまま続けてきた私ですが、吹奏楽とバンドの二足のわらじで歩んできて実感していることは、とりもなおさず、音楽のすばらしさと、音楽を媒介とした人と人との心のつながりのすばらしさです。特に私の場合、吹奏楽というクラシックを中心としたいわば「カタい」音楽と、ロックやR&Bという「柔らかい(軟派な?)」両極の音楽をやることで、幅広く音楽を捉えることができたようです。
たかが音楽、しかしなかなかどうして、こいつは確実に人の心を捕らえ、人の心を動かすことができます。争いの絶えないこの世界に平和を導くことのできるほどの底知れぬパワーをもったものだと確信しています。
音楽活動の経験から得ることができたもの、そして音楽の持つ可能性を、実際の演奏を交えながらお話しさせていただきます。
植田氏の授業風景が、翌日(5月22日土曜日)の福井新聞に掲載されました。
「ようこそ先輩」を終えて
1組 植田 薫
普段から高校生を相手に仕事をしているので(笑)、今日はそれとは違う部分の私を見ていただこうと、革パンにサングラスという怪しい夜用の(爆)舞台衣装で臨みました。
不審なオヂサンのインチキ臭い音楽の話に、生徒の皆さんは暖かい(憐れみの??)目を向け、真剣に耳を傾けてくれました。
また、ピアノの辻 守氏の伴奏で歌を歌い、トランペットを吹きましたが、何曲かでは生徒の皆さんも(遠慮がちながら)一緒に歌ってくださいました。
今日言いたかったことは、音楽のすばらしさ・・・・音楽が確実に人の心に何かを訴えることができること、音楽が人と人とのつながりをつくること、音楽には世界を動かす力さえあるということなどですが、それが少しでも伝わったとしたら幸せです。
最後の「イマジン」では、「世界の平和のために何かをしようぜ」というメッセージに力強く皆さんが答えてくださり、幸せな気持ちで講義いやライヴ(笑)を終えることができました。
終了後、何人かの吹奏楽部の部員とも話ができましたが、部の後輩達にもますます頑張っていただきたいと期待しております。
今日は柄にもなく緊張しましたが、とても楽しかったです。
生徒の皆さん、関係各位の皆さん、本当にありがとうございました。
ようこそ先輩
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