福井県立藤島高等学校同窓会「明新会」 第53回総会 by S52年卒業生
みどり薬局
青山 睦美 8組（福井）
私たちの薬局では毎年春と夏休みに高校生薬剤師１日体験を企画しています。今年の春も藤高生も含め20人が参加してくれました。参加した多くの人は、薬局の薬剤師が患者さんと接することが多いことに驚きを持っています。そして、ますます薬剤師への興味と意欲がふくらんだとの感想をいただいています。
薬剤師は、医師の処方に従い調剤します。でもそれだけではありません。薬剤の安全性・有効性を検討し、ひとりひとりに最善の薬物療法がなされるように薬剤師としての職能を発揮することを目指しています。保険薬局では特に、患者さんが安心して服薬できるようなお手伝いを積極的に行っています。のんでいる薬の情報を「おくすり手帳」などを利用して提供し、副作用や相互作用の防止に心がけています。
薬への不安から指示通り服用しない患者さんには不安を取り除き安心して飲めるようにアドバイス、年輩の患者さんも間違いなく飲めるような工夫。ちょっとした工夫やコミュニケーションがとても大切です。また、薬局へこられない方には薬剤師が訪問しての服薬指導も行っています。
「服薬指導」という言葉を使いますが、患者さんに共感し、解決の糸口を共に考えることが中心です。私たちが患者さんから学ぶことも多くあります。このような患者さんとのかかわりに、やりがいと喜びを感じます。
時々新聞報道などで、服用作用情報がでているのをみた方もあるでしょう。安全・安心の医療をめざし、副作用モニターにも取り組み、特に新しい薬の安全性に注意をはらっています。また、薬剤によるＨＩＶ感染やＣ型肝炎など悲しい薬害がおこらないように現場の薬剤師としても努力していきたいと考えています。
ようこそ先輩をおえて
8組 青山 睦美
今は、とりあえず無事おわってほっとしています。医療現場の薬剤師は、薬と向き合っているのではなく、人間と向き合っているということを伝えたかったけど、どこまで伝えることができたかな。せいいっぱいのメッセージを送ったつもりです。
話しなれない私の話を、いっしょうけんめい聞いてくれた生徒のみなさんに感謝です。生徒のみなさんの顔は、いろんなことを訴えていたようにも思えます。何か一つでも心にとどめてもらえたなら、とてもうれしいですね。最後に、薬剤師になりたいといってくれた生徒さんの笑顔が忘れられません。
私の中でも、とても大切な日になりました。
ようこそ先輩
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