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ようこそ先輩/H16.05.21 藤高

親から職業というバトンを引き継いで
  ーその葛藤と歓びは‥ 〜自営、弁護士、医者、神主として生きる〜

前川 直美 10組(福井)藤野 俊介 8組(福井)
金井 亨 4組(福井)、司会:熊澤 喜八郎 4組(福井)

 


左から: 前川氏(10組)、金井氏(4組)、熊澤氏(4組)、藤野氏(8組)

4人のプロフィール(携帯ではご覧になれません。m(_ _)m)

 
親の職業を引き継いで

福井厚生病院内科/恐神神社宮司 前川直美

 私は昭和58年金沢医科大学を卒業し、同年同大小児科、昭和59年より福井赤十字病院内科、平成2年より福井厚生病院内科に就職し現在に至っています。一方勤務医を続けながら平成11年4月から大阪國學院通信教育部に入学しレポート作成と護国神社などでの実習を積んで試験を受けて神職階位を取得し、平成13年5月より恐神神社宮司もやっております。

 さて祖父は、福井市恐神町に住んで小学校の教師をしながら恐神神社を本務神社として兼ねて22社で宮司をしていました。

 父は医師になり、東郷で前川医院を開業しました。福井県医師会の理事や福井第一医師会会長、福井厚生病院理事長も兼任して多忙であったため、恐神神社宮司も引き継いだのですが、こちらは兼務社は5社のみに減らして細々とやっておりました。

 私は、医師になることは幼い頃から父の仕事を見て、大変だけれども、感謝され尊敬される誇りを持てる職業だと思っていましたので一貫して医師になるつもりでいました。神職の方は若い頃は考えもしなかったのですが、40歳になって、現在でも根強く残っている世襲制の強いこの世界での責任感を強く感じたのと同時に、日本古来の伝統文化、礼儀作法、自然崇拝、祖先崇拝に興味をもちはじめ、勉強しました。

 二足のわらじで忙しいけれども父もやっていたのだから出来るだろうと何とか頑張りました。

 親を尊敬するという心があれば親と同じ事をしたいというのは自然に湧いてくる気持ちであると思います。今どうしてもやりたい事があるのならもちろんそれに向かって進んだ方がいいと思いますが、特にないのなら、親の跡継ぎは地盤もあるし幼い頃から近くで見ているし、やりやすい職業ではあると思います。

※進行については、金井氏(4)、熊澤氏(4)、または藤野氏(8)のページをご覧ください。

ようこそ先輩を終えて

10組 前川 直美

 私達のセッションは、熊澤さんが司会進行をして下さってシンポジウム形式で行なわれたため、ほとんど準備もせずにぶっつけ本番で話をしてしまいましたが、司会がお上手だったため、無事に終了できました。

 初めのうちは、生徒さん達がほとんど反応なく、こちら側の一方的な話になっていましたが、後半になって、少しずつ質問が出始めそれに対してお答えするという形ができてきて、雰囲気もよくなってきました。高校生という立場では、どういう職業があるのかもあまり知らないので、一つ一つの職業がどういう内容のものであるかということを知りたかった様です。そういう意味からは、私達は四人で五つの職業の話ができたのでよかったのではないかと思います。ただし、話し終えてみると、もっと多くのお話をすればよかったと思うことが浮かんできました。

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