清水養護学校
中島 洋子 6組(福井)
新採用の養護学校で一番始めに思ったことは、「この子たちに何ができるの?」ということだった。疑心暗鬼の中、指導らしきことをしていたある日、秀くんがいすを机の上にのせることができた。「やればできるんだ。秀君も私も。」 それが私の養護学校での本当のスタートとなった。
養護学校は知的障害、肢体不自由、病弱の子供たちを教育する学校で、県下に6校あり、それに盲、ろう学校を加えて特殊教育諸学校という。子供たちの心身の発達を個に応じて支援する学校である。
○○気、○○気、○○気のある人なら大丈夫。でもそこに+αがあると完璧。+αとは子供の何気ない仕草の中から、子供の気持ちを読みとったり、子供が活動に集中出来ない理由を考えたりできる「細やかさ、繊細さ」を持っていることである。すなわち、相手の立場や気持ちに寄り添える人である。+αの部分は、どんな人間関係においても大切である。よって、障害児教育は、教育だけでなく、人と人が理解し合う原点であると思う。
互いに知らないことからたくさんの食い違いを作ってきた。そこで互いに知り合おうという思いから、養護学校と小中高等学校との交流教育や障害児が通常学級で学習することが可能になつてきた。福祉の場でも、施設で生活することから自分が生まれ育った地域で生活することへの転換が図られている。知ることで障害を持つ人たちも含めた社会を築くことができる。高校生の皆さんには、そんな社会を築いてほしい。
「ようこそ先輩」を終えて
6組 中島 洋子
始まる前に、担当の先生とお話できて、「いざとなったら先生に助けてもらえばいい。」と思ったら、リラックスできた。そして実際助けてもらったし。これって大事ですよね。
レジメに沿って話をしていると、寝ている子もいたけど、真剣に聞いてくれる子もいた。熱心に聞いてくれる子たちは、養護学校の教員志望と言っていた。(挙手で)私としては、どうしてそう思うのかとても聞きたいところだったのだが、名指しで聞くのは悪いかなと思ってやめた。感想文に入っているといいなあ。
今回、実行委員の友だちにくどかれて講師を引き受けたが、後で昨年の講師リストを見てびっくり。医者、弁護士等いわゆるエリート職業の人たちばっかり。一瞬、引いてしまった。でも皆がそうなる訳でもないのだから、身のたけに合った話をする者もいていいのでは?と思い直した。ここ一週間は心に重い荷物を持っていた感じだったが、終わってみればそれなりの充実感も感じた。自分を振り返るよい機会を与えてもらって、よかった。実行委員の皆さん、ありがとう。
ようこそ先輩
概要 | 藤高から | 担当者から 笠原氏 ・ 西村氏| PHOTOS of 当日説明会
講師リスト:1組 2組 3組 4組 5組 6組 7組 8組 9組 10組 11組