高校卒業後 東京の筝曲家 沢井忠夫、沢井一恵両氏の元に内弟子として入門、師事する。
それまでも子供の頃から母に筝を学んでいたが、この時初めて真剣に筝と向き合うこととなる。 内弟子として3年間、その後2年間東京で筝曲を学び、その間にNHK邦楽技能者育成会を卒業。福井に戻ってからも東京へレッスンに通うが、結婚出産などで、筝の勉強も活動もままならない時もあったものの、子供の成長と共にまた少しずつ筝に関わる時間が持てるようになる。
そんな時、尺八奏者の水井推山氏との出会いがあり、再び筝への情熱がふつふつと・・・。水井氏の勧めもあり、同じ沢井筝曲院の仲間と共にグループ “PANDORA”を結成。2003年
7月、福井新聞社 風の森ホールで
“PANDORA & SUIZAN 「音 チ・カ・ラ」”
と題して初ライブコンサートを行う。その後も幼稚園、小・中学校での和楽器の体験授業や邦楽鑑賞会での演奏の他、様々なイベントに参加、ミニライブ活動を行っている。
筝という楽器はもともと中国から朝鮮半島を経由して日本に入ってきました。平安時代には雅楽の楽器として使用されていましたが、現在の様な筝の音楽となったのは 室町時代末期に九州久留米の僧 賢順、そして江戸時代になってその孫弟子に当たる八橋検校(六段の調の作曲者)に受け継がれてきたものです。
こんなに古くから日本に息づいてきた音楽のことを私たち日本人はどれだけ知っているでしょうか。 筝の形、音色など実際近くで見たり聴いたりしたことがあるでしょうか。
邦楽というと何か古くさい、堅苦しいイメージで見られがちですが、そんな筝の音色をひとりでも多くの人に知ってもらいたい、そしてこんなにエネルギッシュな部分も持った楽器だということを紹介したいと思っています。
一音一音の持つひびき、そしてそれが重なった時の音のうねり・・・
20数年前、内弟子に入って先生の前で緊張して初めて出したあの一音!!わたしの原点でもある、あの時の気持ちを忘れずに、これからも一音一音を大切に、大切に・・・。
それがわたしの想いです。